その6『断片化が激しい』
MAC OS Xにしてから困ったことといえば、気がつくとすぐ断片化することだろうか?
この間も、1ヶ月近く、iTunesとインターネットエクスプローラーだけしか使っていないはずなのに、すごく断片化していた。
だいたい調子が悪くなると、終了時にターミナルようにメッセージがでて、フリーズしてしまったり、次に起動するとき、起動ディスクの切り替えもしていないのに、OS 9で起動されてしまうなんてことがざらだったりする。
で、ノートンをかけると、極度に断片化しています。とはっきり言われ、かつ、断片化は解消できずにspeed diskをかけている途中でフリーズし、さらに断片化が激しくなるという悪循環に陥った‥‥。
そこで大学の助手をしている友人になんとなく、雑談でそのことをいうと「CPUスピードが小さいiMACで使っているのが間違い」だといい、「起動ディスクが一緒なのもトラブルのもと!」と怒られてしまった。
まぁ~、二つのOSが一つのハードディスクに入っているのは問題なんだが、少ないハードディスク(10GB)を二つにパーティションを切る気にはならないし、やっぱり一つのハードディスクに二つのOSが入っている状態で使うしかないのが、現実的だと考えてしまった。
しかし、そもそもなんでこんなに断片化が激しいのよ? と友人に聞くと、「(OS Xの場合)仮想メモリーが起動ディスク上にできるから」とのこと。
私の中で「仮想メモリー」というとPhotoShopで少ないメモリのマシンで大きい画像データを処理するときに勝手にハードディスクの空き領域をメモリーに使い、少しでも早く処理を完了させたりするあれか? という認識しかない。
実際、OS Xの場合、かなりの量のメモリを使うらしく、少ないメモリのマシン(とはいえ320MBのメモリはある)を使っている私の場合、どうしても仮想メモリーとして空き領域を使ってしまうので、断片化が激しいんだろう、と友人には指摘をうけた。
で、UNIXの場合、その仮想メモリーとして使う領域を別なハードディスクに移動させ、処理させる方法をよく使うという。そうするだけでも、OS
Xが快適になる、と友人に力説された。
ちなみにiMACにはもうひとつハードディスクを追加するベイはない。
新しくハードディスクを買って交換するという手もあるが、iMACを分解するのが面倒だ。
なので、少ないハードディスク(でも10GBあるけど)をパーティションを9.5GBと0.5GBに分割し、再インストールすることにした。
またゼロからのインストール。
ちなみに今回は、OS Xの「Users」だけバックアップをとり、他はすべてインストールしなおした。
すべてインストールしたあとで、「Users」を入れ替え、ダウンロードしていたファイルやMP3ファイルを問題なく復活させる。
次に、仮想メモリーを分けた0.5GBのハードディスクに移動させるわけだが、友人にすすめられたのは、「Swap Cop」(http://homepage.mac.com/jschrier/)というソフト。
これが簡単でなかなか設定も楽。
ただ、本当に仮想メモリーを移動してくれたのかわからないけど、とりあえず、使いはじめてみた。
友人がいうには、本当はまったく違うハードディスクに移動させれば、なお効果がわかるが、パーティションで切っておけば、断片化の激しくなったハードディスクは初期化すれば、もとにもどるので、断片化はそんなに激しくならないはず、とのこと。
結果は、あと一ヶ月後に忘れていなければ‥‥‥。
※ちなみにOS Xで使う「仮想メモリー」は「スワップファイル」と言われているそうだ。「Swap Cop」は、その「スワップファイル」を別のハードディスクに移動させるソフト。
ただ古いスワップファイルを削除するのには、OS X起動後に「Swap Cop」を起動する必要があるというので、どういう仕組みになっているのかが、本当によくわからない‥‥‥‥。
まぁ~、システムに詳しいなら、起動時の命令にコマンドラインで自動削除の命令とかを書き込んじゃうんでしょうけどね………。
【文章・ムラヒデ20020901】続きます。